CIRICは千葉県と千葉大学が共同で文部科学省に申請し「地域科学技術実証拠点整備事業」に採択され今年6月末に開所されます。

 

ヨウ素は日本が世界に供給できる貴重な元素であり、産出量は世界第2位で世界シェアの約30%を生産しています(千葉はそのうち75%)。しかし、この重要な資源を日本は活かしきれていません。日本から輸出されるヨウ素のほとんどはヨウ素もしくはヨウ素塩などの製造原料で、それを原料に海外の製造企業がX線造影剤や消毒液などの高付加価値な製品に加工・販売し、日本はそれらを輸入しているのが現状です。そこで、日本の貴重なヨウ素資源を活用するには、千葉が世界をリードし、最先端科学で高付加価値のヨウ素製品を開発・製造する拠点を千葉に設立するしかないと考え、ヨウ素資源を千葉において高付加価値化し、地方創生を実現する「千葉ヨウ素資源イノベーションセンター(CIRIC)」を設立することになりました。(千葉大学の資料より) CIRICには千葉大学の研究者の他に連携企業が入居して研究活動を行えるラボがあり、ヨウ素メーカー大手3社と分析機器開発のナックテクノサービスが入居します。 千葉大学と入居企業4社は共同研究も行います。

ナックテクノサービスはヨウ素を含むハロゲン4元素と微量硫黄の5元素同時分析が可能な装置を世界で唯一開発した(特許)企業で、現在も画期的な新製品の開発に取り組んでいます。